自社素材をインターン中の素材に瀧定名古屋
 
繊研新聞 2024.1.5　掲載
 
瀧定名古屋は、多機能素材の「ナイロール」をグループワークの題材に用いて
3日間の学生向けインターンシップを行った。3日間行うのは初めて。
じっくりと参加者との時間を設けることで、学生同士で仲間意識を築き、
同社社員と連帯感を持ってほしい思いがあった。全国の学生40人が参加した。
 
同社としては新鮮な視点の発想を参考にする目的もある。
学生はナイロールについて学んだ後、6チームに分かれて市場性、販売対象、
販売先など戦略を練った。
2日目は同社社員が各チームの支援に入り、最終日に発表した。
ナイロールは太陽光の近赤外線を吸収するレアメタルを練り込んだ糸で、
光吸収発熱や光老化軽減、赤外線盗撮防止、遮熱などの機能を持つ。
 
同素材の発熱機能に着目した手袋、光老化軽減効果をいかしたヒジャブなどが提案され、
色も豊富なヒジャブ「ヒジャロール」を考案したチームが優勝した。
 
「ナイロールの企画を練られたのは貴重な体験。やりがい、大変さを学べた。」
と優勝チームのインターン生は話した。